土曜22時過ぎ、ホットワインの香り漂い賑わう博多光の街。
心理学実験演習A、Bの福岡スクーリング。初回は、4回も行き来するのは無理だ~と思った、陸の孤島延岡から夜行バスで博多へ通うこと4回目、回数を重ねるほど行くことが楽しみでしょうがなくなり、ついに最終日を迎えました。
母子分離不安は子ども達でなく、私自身にあった、という逆母子分離不安に気づき、克服することができました。
息子が学校に通わなくなってからこの1年間、どこにも1人で遠出などせず、ひたすら息子に寄り添い、私はよく頑張った、もう出てもいいという許可が出た、そんな気がしました。
息子との連絡手段はなぜか、息子が日頃仲間と通話やチャットをしている、ゲーマー用のチャット、ディスコードというもの。
私はゲームはしませんが、スマホにディスコードをインストールし、息子との連絡用だけで使っています。それで、留守中はLINEをするように「歯みがいて寝ようね」などとチャットをするわけです。
息子は九州片田舎で不登校になり、只今ホームエデュケーションを選択中。
ホームエデュケーションママあここです。
2018年12月15日 もう2度とない、ラストでした。
真夜中の静かで寒い延岡駅で待つのも、0時42分発の夜行バスも。
今回も定刻通り、快適な新車、宮崎交通便がやってきました。
4回目ともなると夜間移動と、睡眠時間の確保は慣れたものです。
やはり、夜行バスの良いところは宿代わりになる、昼間に移動しない分、時間を有効に使えている実感がある、陸の孤島は空港へ移動するのもちょっと大変なので助かります。
しかし、たまにですが、ブレーキ反応が急な運転士さんだったりすると、ビクッと目が覚めるものです。
何より、いつもマイカーで移動しているので、安全性の面でも、労力の面でも、自分で長距離を運転することを考えると、ありがたいです。
そして、朝の博多に到着。
一緒に学んできた学友と共に学ぶのもラスト。
この日は何とも感慨深い1日となりました。
そして、この日はこれまでの講義の点と点が繋がる日だという先生の言葉に期待。
心理学実験演習Bの最後は、
●情報伝達
●ストループ
の実験でした。
情報伝達では、伝言ゲームのような実験で、流言の伝達課程を検討。
情報は伝わっていくほどに歪められているという流言のメカニズムを知ることができました。
流言とデマはちょっと定義が違いますが、
息子が最初に不登校になった学校で、ある保護者がまいた心ない噂が人から人へ伝わり、自分の耳に入った時のショックは今でもトラウマです。
しかし、元々正確でない歪められた情報が更に途中で何度も歪められて届いたものであり、そういうものを気にするのは時間の無駄だったということですね。
最終日はあっという間に終盤。
最後はまさに、これまでの点と点を繋ぐ、先生のお話、演出はグッときて皆、涙涙。
心理学実験演習の講義でしたが、熱く面白く素晴らしい櫻本先生、実験の枠を超えたスケールの大きな講義でした。
心理学とは まずは 自らを知ること 自らと向き合うこと を再確認した最終日でした。
数人の学友と連絡先を交換し、大きな余韻の残る会場を後にしました。
そして、この日が終わったら当分はなかなか一人遠出などできる機会がない、時間制限のあるシンデレラになった気分で博多の夜を満喫。
あっという間に帰りの馬車!?の時間になり、夜が明けたら現実駅に戻る、といった感覚でした。そう思うとラスト夜行バスはあまり眠れず。
早朝5時17分、現実駅(延岡)に到着し、私の福岡スクーリング、全ての日程が終了しました。
真っ暗な家に帰り着き、布団に入り二度寝に入りましたが、夜明け前の暗さと静けさが無性に寂しく、旅の余韻が抜けない朝でした。
4回、子ども達と離れることで自分自身のこと、子育てのこと、見つめ直すきっかけになりました。
そんな、新たな自分と出逢えた旅でした。
そして、博多光の街 クリスマスマーケットで行くたびに目をつけていたオーストリアの作家さんの作品。シナモンのいい香りがします。
2018年の冬の博多の思い出に。